音楽休暇村とは
About
「しまなみ音楽休暇村」は、「しまなみ海道の美しい風景に音楽を溶け込ませたらどんなに素敵だろう?」との想いで2020年にスタートした音楽祭です。クラシック音楽を軸としつつも、尾道在住のアーティストや子供たちとコラボしながら、ここ尾道でしか生まれ得ない空間を演出します。あなたもぜひ、「心の休暇」をとりにいらしてください!
「しまなみ音楽休暇村」は、「しまなみ海道の美しい風景に音楽を溶け込ませたらどんなに素敵だろう?」との想いで2020年にスタートした音楽祭です。クラシック音楽を軸としつつも、尾道在住のアーティストや子供たちとコラボしながら、ここ尾道でしか生まれ得ない空間を演出します。あなたもぜひ、「心の休暇」をとりにいらしてください!
これまでの歩み
2020
初回の2020年はコロナ禍の只中でしたが、多くの方々のお力添えをいただき、ベル・カントホールと(株)三和ドックで全3公演を開催。俳優・堀崎太郎氏によるナレーションを盛り込んだ「北半球の四季・南半球の四季」の公演は「せとだレモン祭」とタイアップし、400人以上のお客様にお越しいただきました!そのほか、地元ゆかりの新進音楽家たちによるリレー演奏や因島高校でのアウトリーチ、(株)三和ドックに納入されたばかりのスタインウェイ・ピアノの体験会など、次世代につながる企画も盛りだくさんとなりました。
2021
2回目は内容が大幅にパワーアップ。詩の朗読や、尾道を拠点に活躍する画家や尾道市立大学の学生の皆さんによる絵画の投影とともにお届けしたコンサートは大好評をいただきました。プレイベントではミニサーカス「ピエロック一座」やYouTuberピアニスト「ぴあの男子ゆうちゃん」も駆けつけてくれ、会場の内外で盛り上がりました。さらにフランスのヴァイオリン界の巨匠、ジェラール・プーレ氏がサプライズ・ゲストとして登場。尾道にフランスの風が吹き、国際化を目指す私たちを大いに勇気づけてくださいました。
2022
山陽本線の走り抜ける音が心地よい浄泉寺でのドヴォルザークとライヴペイントのコラボや、平山郁夫画伯の名画に囲まれてのモーツァルトづくしの夕べのほか、特に話題を呼んだのは、瀬戸田小学校児童の皆さんが朗読で参加した、アニメ付き親子コンサート!「地域の子どもたちに素敵な経験をしてほしい」の一心で、終演後の指揮者・楽器体験も盛り上がりました。尾道ゆかりの画家が思い思いに制作した絵画に見入りながらの、映画音楽三昧のファイナル・コンサート「シネマ・パラダイス!」は尾道映画祭との提携企画。そしてついに国際化が実現!フランスの若手ヴィオラ奏者イェルン・サイス氏が、尾道のアーティストと一つの舞台を作り上げました。
2023
HAKKOパークで「わたしのお気に入り」と称しての初の試みは、お客様からいただいたリクエスト投票にこたえての演奏会!浄泉寺では「愛」をテーマに、書道パフォーマンスとのコラボで「クロイツェル・ソナタ」の世界に浸っていただきました。フランスの巨匠プーレ氏を迎えてのプレミアム・コンサートに酔いしれたあとは、未来につながる企画が盛りだくさん!「展覧会の絵」の音楽にあわせた瀬戸田小児童のナレーションと、全国公募で選ばれた絵画アーティストの三者の饗宴、そして、将来有望なジュニア・ソリストとオーケストラの夢の共演!フィナーレは「舞踊」と音楽のマリアージュにフォーカスした、華やかな舞台を存分にお楽しみいただきました。
5つのコンセプト
「クラシック」音楽は敷居が高い、値段が高い、と、「高い」づくしに捉えられがちです。
私たちはそもそも「クラシック」というジャンル分けを好みません。お客様に提供するエンターテインメントとしては、どんな音楽も役割は同じであると思っています。音楽は世界共通の言語。国境や時代を超えて人と人とをつなぐ力があります。私たちは少しでも、コンサートに足を運ぶことへのハードルを下げたい思いから、低価格の入場料と親しみやすいプログラム選定、未就学児も入場できるコンサートや体験型イベントの実施、演奏者みずからマイクを持っての曲目解説、街頭コンサート、地元の学校へのアウトリーチ事業などを展開しています。
世界的なコンクールで優勝したり、テレビに出演したりするような著名な演奏家のコンサートはもちろん素晴らしいものです。でも、その方々が無名だった頃に人知れないサポートがあったことを忘れてはならないと思います。しまなみ音楽休暇村では、すでにプロとして全国第一線で活躍するゲスト・ミュージシャンだけでなく、今まさに羽ばたこうとする地元ゆかりの学生や子供たちにもスポットを当て、ゲスト・ミュージシャンとの共演・教育プログラムを設けるなど、次世代のための取り組みを積極的に行っています。尾道市こそ、未来の才能が花開く街であってほしいと願っているからです。
尾道の風景や生活文化には、海外の人の心を掴む大きな魅力があります。
総合プロデューサー小島燎が滞在するフランスにも、日本で演奏することを切望する優秀な若手演奏家がたくさんいます。何より両国の文化的な絆の強さには底知れないものがあります。そしてこうした国際文化交流において、言葉を必要としない音楽は計り知れないパワーを持ち、国境を超えて人々を結んでくれます。日本国内の狭い枠組にとらわれることなく、グローバル化社会に相応しい、国際色豊かな芸術イベントを目指します。
コンサートホールは人々の交流拠点になります。クラシック音楽の殿堂ヨーロッパでは、演奏会の前後に、お客さん同士がワイングラス片手に談笑したり、演奏者と交流したりと、ただ音楽を聴くだけでなく、社交の場としてホールが機能しています。人と人との繋がりが薄れてしまいがちな昨今、こうした貴重な施設を有効活用することでその魅力をPRし、音楽を媒体として、人々が出会う場を演出したいと思っています。